スポーツ整体(アスリートをサポート)

スポーツ障害への取り組み

1.常に最新の情報を学び、外部研修会にも精力的に参加しています。
2.トレーナーとしての基本行動はすべてのスタッフに徹底的に教育しスタッフの質を底上げしています。
3.怪我や障害は後遺症の残るものやすぐに治らないものがあり、その場合わかりやすくご説明いたします。
4.後遺症の残さない障害はテーピングなどで選手の希望に出来る限り応えるように努めます。
5.アスリートサポートとして当院では休診日でも治療はもちろん、テーピング固定も行っています。
また、希望があれば試合会場へも往診可能です。注)初診は、原則急を要する場合に限ります。


スポーツ障害への施術

いずれの外傷や障害でも、医師の協力の下保存療法で治療を行う場合は、個々の症状に合わせて固定方法を変え臨機応変に対応し出来る限り早期の固定除去や現場復帰を支援いたします。

スポーツによる肩関節の障害

当院では、特に肩関節についての研修会を行っており、肩の施術を得意としております。
肩のスポーツ障害でよく挙げられるものに「リトルリーガーズショルダー」「野球肩」「テニス肩」などがあります。投球やサーブなど、肩を酷使することによって痛みなどの症状が起きますが、「肩の内と外の筋のバランスが悪い、特に内側の筋の機能低下」「身体(股関節など)が固いことによる肩への負担増」といった原因が根底にあります。
「肩腱板炎・肩腱板損傷」、「ベネット損傷」「上腕二頭筋長頭腱炎」「関節唇損傷(Bankart leasion)」「ヒルサックリュージョン(Hillsachs leasion)」など(肩関節脱臼ぐせのある人に多い)損傷部位によって色々な障害があります。
ルーズニングショルダーは小・中学生に多く、初めてスポーツを始めた人などに発見されます。

肩腱板損傷

肩腱板損傷の原因の一つは腕をしっかり振ることで相手より勝ることを目的に行われるスポーツ競技者でよく発生するとされ、野球の投球やバレーボールのスパイク等の動作が原因です。
もう一つは相撲、柔道、ラグビー等のコンタクトスポーツで起こりやすいとされます。これは皆様も想像ができやすいと思います。

では一つ目の原因について簡単に説明します。
肩関節は肩甲骨、上腕骨、鎖骨で構成されその中の肩甲骨と上腕骨を動かす筋肉の不調和によりポジションが悪く高負荷が続き、深く関連する靭帯を壊したり、骨同士が衝突したりして肩腱板そのものがこすれてしまい損傷に至る事です。最も重要なことは、早期に発見しケアを行う事。
痛い肩関節の動きをよく評価することです。安易なマッサージや医学的なエビデンスのないマッサージなどは慎むべきですね。
違和感や、痛みが出たら痛みが続かなくても発見する為には評価を行うことが近道です。
一度医療機関を受診しましょう。

評価
①正常な方と肩甲骨や上腕骨の動きを確認する。(動的評価)
②正常な方と肩甲骨や上腕骨の静止位を確認する。

※動的評価と静的評価を行わない医療機関はお勧め致しません。ご注意ください。尚、コンタクトによる損傷は専用の固定装具で安静固定が基本になります。絶対にマッサージや動かすような治療は避けるべきです。
自分でわからない場合は整骨院を含む医療機関で筋力(MMT)や超音波検査(エコー検査)をして確認しましょう。
※MMTとはManual Muscle Testing 筋力を評価するためのスケールで評価3以下は筋断裂を疑うに有効な指標となり絶対安静となる。

腰椎すべり症

スポーツにおける腰椎すべり症は強い腰椎への負荷により起こります。
腰は人間の要、上半身の動きを出すために下半身の強い上への力を繊細に細やかに力強く伝えるため腰椎本体はもとより、腰椎の連結を支える前後、左右の靭帯、椎間板の役割は大きくなります。そこで支える靭帯や椎間板が損傷を受けます。つまり靭帯が引き延ばされて壊れ連結が緩んでしまいます。
結果、腰椎の連結に前後のずれが生じます。
腰椎すべり症においても転倒やコンタクトにより一気に発生したり、徐々に緩んでしまうこともあります。

治すためにはやはり早期発見です。
医療機関でレントゲン検査を受けたり、整骨院を含む医療機関でエコー検査や負荷検査を受けましょう。
コンタクトや転倒による原因がはっきりしている場合は絶対安静です。ここでいい加減なことをすると再発が起こりやすくなります。ついつい痛みが小さくなると復帰してしまうものですが、スポーツレベルが高い選手や若い選手は絶対にきちんと治療しましょう。将来を見据えた治療が必要です。

滑膜ひだ障害(棚障害)

膝にある滑膜は膝関節の中から見ると天所付近にある垂れ幕のようなもので膝蓋骨(お皿の骨)と大腿骨(太ももの骨)の間に存在しています。
滑膜ひだはそもそも人によって違いがあり大きい人もあれば小さい人もあります。つまり、痛みが出やすい体質の人と痛くならない人が存在します。
なまけ病でもなく使い方が悪いわけでもなく、単に使いすぎ(曲げ伸ばしの量)でその人のキャラクターなのです。
是非大人の方は子供を責めないようにお願いします。
偶然大きい人がサッカーの練習で酷使したりした場合に発症してしまうということです。
滑膜ひだはあまり重要な役割は果たしておりませんので手術して取り除く事も整形外科ではされていますができればメスを入れない保存療法で治しましょう。

見分け方についてですが動画で説明しましょう。
当院では動画のように静的検査で痛い場所を特定し、エコー検査で裏付けした後、動的検査で音や感触も確認し確定します。そのうえで他の重大な傷害を見落とさないように可動域や筋力をチェックします。

治療はストレッチや関節モビライゼーション、超音波治療器や温熱治療等丁寧に1時間程度かけて患者様とコミュニケーションをとりながら行います。

野球肘

野球肘は内側型(靭帯・筋肉・軟骨の障害)外側型(軟骨の圧壊・離断)に大きく分かれます。
もちろん内側型は投球時に内側が痛くなり、外側型は外側が痛くなります。
大谷翔平選手が何度もトーミージョン手術を受けている内側型であることは皆様もよくご存じかと思います。
そして若年層に問題になるのが外側型ですね。医学的には離断性骨軟骨炎と言います。絶対に放置してはいけません。選手生命が終わってしまいます。
いろんな地域でこのような状態の子供を早く医療機関へ届けるための活動がなされていますが、現在も発症し手術を余儀なくされる子供がなくなりません。
私は開業して28年ですが手遅れで野球をあきらめた患者様を何人も診てきました。みんなピッチャーの人数が少なく代わりがないことから我慢して投げたことが原因でした。
どちらの型でも早期に見つけノースローにすれば勝手に治ります。
こんな例もありました。
小学校6年のソフトボールで痛くなりその後中学でサッカー部に入部したもののゴールキーパーで肘の痛みを再び感じ当院へ来院されました。
すでに、離断性骨軟骨炎の末期で肘が曲がらなくなっていました。当時交流のあった阪神タイガースチームドクターを紹介し日常生活はできるようになりましたが、高いレベルでのスポーツはできなくなりました。
今では早期に発見し超音波治療器を使えば早く治すことも可能な時代です。後悔しないためにも、投球時に痛みや違和感があれば必ず整骨院か医療機関を受診ください。

シンスプリント(疲労骨折)

度重なる骨への負荷が重なり、やがてひび割れが拡大し骨折することを言います。
私の50代の友人はマラソンランナーで一日10キロづつ走り、この怪我になりました。
アイススケート選手や跳躍系の陸上選手が罹患しやすく、高校生のやり投げ選手も過去に来院がありました。
大人はいろんな箇所がありましたが、中学生や高校生はすべて脛骨(シンスプリント)でした。
診断は簡単です。関節ではない場所(下腿などの長管骨の関節から離れた場所)に強い荷重をかけた時の痛みが決定打。
もちろん、病的骨折といわれる、骨肉腫の場合もりますが非常に稀です。

いずれにせよ毎回言いますが早期に整骨院を受診するか医療機関で検査を受けることが大切です。余計なマッサージにほとんど効果はありません。当院では協力医院の整形外科医を速やかにご紹介いたします。

治療の最も大切なことは休息(rest)です。そのつぎにはストレッチに温熱療法、超音波療法が効果を発揮します。 ※安易にマッサージを行うことに大きな効果は得られません。